コンチネンタル彼岸

意識の別荘

私の聴いた音楽:2

 

前回、自我があるんだかないんだかよくわからない時代に聴いた音楽について書きました。

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小学校に上がる前のことですから、80年代末から90年代初頭の話です。自分から能動的に音楽を聴く能力があるわけもなく、親が車の中で流している曲なんかをひたすら耳に入れざるを得ない境遇であったはずですが、いやいや、自分から音楽を求めていたところもあるかと思い直したわけです。特にテレビアニメはよく観ていましたし、主題歌は必然的に聴くものですから能動的と言えるでしょう。そのなかで心に残る曲もいまだにたくさんあります。そのあたりのことをdigりながら今回は書いていこうかと思います。

 

 

 

で、私が子供の頃にハマっていたアニメというと、「勇者シリーズ」と呼ばれるロボットアニメが思い浮かびます。私が幼少の頃、その第一弾がスタートしました。『勇者エクスカイザー』です。

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このアニメ、本当にエポックメイキング的でした。自我を持つ戦闘ロボットたちが少年をリーダーに担ぎ上げて悪の軍団と戦うという、シリーズを通して続く基本路線がすでに確立されており、私はすっかりメロメロになったわけです。毎回聴くことになるこのOPテーマにも惚れ惚れしていたことでしょう。いまの私が聴いても惚れ惚れするのですからね。曲調が一貫してシリアスで、どこかサスペンス風な盛り上がり方をする。アニメの主題歌としてはかなり異彩な仕上がりだなという印象があります。まあ、この辺りは80年代の「アニメ歌謡曲」の流れを汲んでいるところもあるのかもなと思います。これの数年前に放送された『機動戦士ガンダムZZ』の「サイレント・ヴォイス」もシリアスさが湛えられていましたね。

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ついでにガンダムの話を続けると、ガンダムというジャンルを知るきっかけとなった作品は「機動戦士Vガンダム」じゃないかと思います。ちょうど自意識というか記憶が生まれつつある端境に、テレビで初めて観たガンダム、という印象を持ちます。ちなみにガンダムって、長いあいだローカル局である名古屋テレビが制作をしていました。それで放送地域が限られていたこともあって、やってないところも多かったようです。私の住んでいたところもそうでしたが、Vガンダムからはテレ朝の放送枠となり観る機会が得られたわけですね。

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「機動戦士ガンダムZZ」と比較すると、OP曲からは歌謡曲的な湿気が失せて、快活でロックな曲調になっています。ご存知の方もいるでしょうが、作品の内容自体は非常にシリアスで、ガンダムシリーズはだいたい全て視聴した今の私からしても、これ以上重い内容は無いなと感じます。ただ、子供に過ぎない私が陰鬱な雰囲気を感じながら観ていたかどうかは定かではないです。所詮、子供とはかっこいいロボットがカッコよく戦うところが観たいものですし、そういう意味ではガンダムは取っ付きが悪い方だったかもしれませんね。エクスカイザーなんかに比べて、ガンダムは作劇における「見栄」をそうあまり重視するものではないですから。特に富野由悠季作品のガンダムならば、そうです。


ただのアニメの話になりかけているので音楽の話に戻りますと、Vガンダムを放送していたこの時代、対戦格闘ゲームが流行り始めた時期でもあります。ゲーセンのアーケード媒体でストリートファイター2とか餓狼伝説が並び、私よりも年上の兄ちゃんたちの背後からそれを眺める機会もあったと思います。当然、方々で宣伝もされていたはずで、私の記憶には無いですがテレビCMでも流れていたらしく、母親がCDを買ってきたんですよね。CDといっても、当時よくあったシングルカットされてるやつです。それが筋肉少女帯の「バトル野郎〜100万人の兄貴〜」という曲でした。

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のちのち母親に聞いてみたところ、筋肉少女帯は以前から知っていたそうですが、「変なバンドばっかり知ってる」友達とライブに行ったことがきっかけだそうです。筋肉少女帯を知らない人が、彼らの曲がチラッとCMで流れているからといって買うかというとまず買わないと思うし、私が駄々を捏ねてCDを買わせるなんて記憶もないですから、納得しました。なんにせよ、私が筋肉少女帯というバンドを知るキッカケとなるのですが、それから自我をもって彼らの曲を聴くようになるのは、ここから15年くらい経ったあとになります。(続)