
以前、Xで「ある年齢を過ぎると友達を新しく作ることはできない」とかいうポストを見かけました。んなこたあない。ブログを書き、他の人の記事を読み、はてなスターを押して交友関係を作り、DMで誘ってオフ会を主催すればいいだけです。待ちの姿勢を変える意識を持たなければ何歳であろうと同じこと。そういうわけで、定期的にブロガー同士でオフ会をやっておりますが、4月に入って早々に開催することとなりました。とりあえずの集合場所は東京駅。当日は最高の天気でした。

ここで、私と同じくはてなブロガーのエルベ (id:elated)氏と合流しました。春らしい桜色のセットアップといういでたち。東京駅の美しいドームの下で、今回初顔合わせである、ブログ仲間のヒヤパ (id:hiyapa)氏を二人で待ちます。やがて姿を現したヒヤパ氏は、中折れ帽、エポレット付きのジャケット、そして首から下げたカメラと、どこか私立探偵の助手を彷彿とさせる御姿。簡単な挨拶を済ませ、我々は陽光の下に出ました。

ちなみに今回のオフ会のテーマは「場末っぽいとこを歩く」というもの。ところがだ。どう見たって場末と程遠い、丸の内のギラッギラしたビル郡の合間を私たちは進んでゆく。いつの間にやらエルベ氏は、初対面とは思えぬほどヒヤパ氏とフレンドリーに接しておりました。マシンガンのように身の上話を浴びせてられているヒヤパ氏。果たして生きのびることができるのか。

途中、三菱一号館美術館の立派なレンガ造りの壁を眺め、

ルイ・ヴィトン銀座並木通り店のウネウネしているビルを三人で冷笑しつつ、今回の目的地のひとつにやってきました。

豊岩稲荷神社です。ハイソな銀座の一角に、まるで似つかわしくない石柱が立っていますが、ここが参道の入り口です。

豊岩稲荷神社の社殿はビルとビルとの隙間を進んでいった先にありますが、そこまでに意外と距離があります。参道のイメージを覆す、ダウンライトが点る無機質な通路。裏世界を進むかのようにスリリングな感覚です。幻聴かもしれませんが、背後でヒヤパ氏が「楽しい!! 楽しい!!」と絶叫しているのが聞こえた気がしました。なによりです。


やがて幟の立つとても小さな社殿へと辿り着きました。幟には「銀座七丁目町会」とありますが、銀座と町会というワードがうまく結びつきません。とりあえずこの豊岩稲荷は、七丁目の町内会で管理しているということでしょうか。掃除当番とか回ってくるんですかね。

社殿を守る二体のかわいい狛狐。春の風物で彩られた、なんとも美しい召し物を纏っている。銀座には呉服屋さんがそこいらにありますけど、そこへ頼んで作ってもらったのか。もしくは反物を買って、それを町会の誰かが仕立てたのか。いずれにせよ、ちゃんと大事にされていることが伺えます。

釣り灯籠も立派ですね。無粋な感想ですが、しっかりとお金がかけられていてなによりです。

参拝を済ませて、三人はさらに参道、というかビルの隙間の奥へ。頭上がひらけて、陽光が差し下ろすその光景。深谷にでも立ち尽くしているような趣すらあります。神さへいれば、神域は何処でも展開されるのだろう。などと考えていると、前方からドヤドヤと作業員の方がやってきてしまい、ぎゃぎゃ、と変な声を出しながら私たちはそこを出ました。

それから銀座をクネクネしながら抜けて、新橋へとやってきました。駅前のニュー新橋ビルの地下にある「喫茶フジ」にて、もうひとり合流するメンバーが待っていたのです。

店の隅の方、ややこぢんまりとした四人掛けの席で待っていたのが、オフ会では毎度お馴染み、カラーひよこ(id:color-hiyoko)さんです。午前中はなにやら趣味に関する放浪をしていたようで、その途中で我々と合流。これから一緒に散歩をして夕方には離脱、そこからなんと夜勤業務というハードさ。24時間なにかと闘っているようにしか思えません。私ならそんな生活まっぴらごめんですが、人の生活をあれこれと言うのは私の趣味じゃありません。言ったあとでそれを言うな。

ひよこさんは気遣いの人。今回も色々とプレゼントをいただきました。いつももらってばっかですんません。ひよこさんは二日酔い気味だそうで、焼きそばを注文。私、エルベ氏、ヒヤパ氏は、名物である「窯焼きホットケーキ」のセットを頼みました。最初にレモンティーが到着。レモンは絞る派ですか。浮かべる派ですか。私は絞ってさらに浮かべる派です。レモンはシワシワになるまで吸い尽くす。

やがてホットケーキも到着。表面にかわいい富士山が焼き付けられています。メイプルソースとバターをのせていただく。もぐもぐしながらなにかの話で盛り上がったような気がしますが、まるで覚えていません。この喫茶店、昭和のシティポップ感があり、小綺麗でいい雰囲気ですけど、場末というほどの退廃的な雰囲気は感じられませんでした。果たして場末は私たちの前に現れるのか。つづきます。