桃が旬だが、テキトーに切って盛ると、
こうなる。これを食事中のテーブルに置くと、それぞれが直前まで回鍋肉とかをつまんでいた箸やらを突っ込んで食べる感じになり、それを見て感情的に、な、なんか嫌だ〜、となる。桃はもう少しスマートに食べて欲しい。そう思ったので、桃へ敬意を払ってもらえるような切り方を考えてみた。
まず桃を綺麗に洗う。水流に当てて皮表面の産毛を取る。
そしたら、水気をしっかり拭き取ってまな板の中央に載せる。今回の切り方は皮ごと食べることが前提なので、皮の状態をよく確かめる。グジュグジュしているところがあったらあらかじめ削ぎ取る。ちなみにこの桃の品種は「あかつき」
切り方としてはまず、中心にあるタネをよけて三分割したいので、黄色いラインに合わせて切る。
タネの部分をギリギリ掠めるぐらいのラインを狙っていく。
そうすると「桃の三枚おろし」ができる。
そしたら、タネをよけて切った方を等間隔で皮ごと削ぎ切りにしていく。
次に、タネを含む真ん中の部分を切る。切り方はどうでもいいのだけど、この黄色いラインに沿って切り、可食部だけ切り離す。
はい。
そしたらそこも削ぎ切りにして、タネの部分はポイする。
あとは皿に並べるだけ。このほうが適当に切るよりもはるかに見栄えがいい。これを箸でつまむなんてのは憚られる行為だ、と思ったけど、フグ刺しの要領で食べる人間もいるかもしれないと思った。
この「桃刺し」にエクストラバージンオリーブオイルを垂らして食べると美味しい。ポイントとしては、オリーブオイルをかけたあと、冷蔵庫でしばらく冷やすこと。オイルに桃の香りが移り、アロマを感じながら食べると幸せな気分になれる。