・宿泊施設の予約に失敗した。スピード感が足りなかった。宙ぶらりんなゴールデンウィークとなることが確定した。仕方なく家の庭に出ると、塀に沿ってモジャモジャとカラスノエンドウが生え、花までつけている。花豌豆暇持て余し庭の人。句まで浮かんだ。
・肥料もやってないのに生えてくるカラスノエンドウ。肥料をきっちりやっているのに生えてもこないアスパラなんぞとは大違いだ。実までつけていて、注視すればほとんど形はサヤエンドウのそれ。突如、頭に閃きが起こった。
・ちまちま採取
・徹底的に水で洗浄
・フライパンで沸騰させたお湯に投入。2分ほどゆがく。青臭いような匂いがしてくる。意外に食欲を催す香り。
・茹で上がったのを冷水に晒して水気を切る。見た目が小さいこと以外はサヤエンドウそのもの。ひとつ摘んで食べてみた。思ったより固い。サヤの繊維質が頑丈で、噛んでも噛んでも噛み切れる感じがしない。味は悪くなく、豆の旨みが滲み出てくる。豆味のガムだ。しかし、これではザルにいっぱいのカラスノエンドウは到底食べ尽くせない。
・ならばやることは決まっている。衣をつけて揚げてみた。大体こうすれば食べれないものはなくなる。油は偉大である。
・2パターン完成。豆の青さが残っている「さっくり揚げ」と、じっくり揚げて衣も盛った「じっくり揚げ」
・が、さっくり揚げてもじっくり揚げても食感はそこまで変わらなかった。サヤの繊維質の頑丈さは健在でなかなか噛みきれない。たまにサヤの硬くないのも混ざっているらしく、それはもうサクサクとした食感で文句なく美味い。ハッピーな気分になる。特に塩などを振りかけなくても豆の旨みだけで食べれる。
・感想としてはカラスノエンドウ、十分食材のポテンシャルがあると感じる。雑草とはいえ旬はあるのだろう。まだサヤの硬くなっていないものを採って食べたらきっと美味しいはず。今後も定期的に観察していこう。
・ちなみに上のサイトではカラスノエンドウのレシピが載っていた。豆だけなく草の部分も食べれるが、それもやはり若芽の部分がいいらしい。ちなみにカラスノエンドウに限らず、生の豆には「レクチン」という毒性があり、過剰摂取すれば免疫機能が活性化して、体に炎症を引き起こすこともあるが、加熱すると無害になるようだ。今後も気まぐれで変なものを食べるかもしれないけど、基本的には油を信じていこうと思う。
今週のお題「何して遊ぶ?」