コンチネンタル彼岸

意識の別荘

cluster感想①

 

・cluster(以下、クラスター)を始めてみた。いわゆるメタバースの一種で、VR空間に自身のアバターを作って投入、参加者同士でコミュニケーションを取りつつ、わちゃわちゃするのが楽しいところ。

 

クラスターはあの有名なVRChatに似ているが、遊ぶのにそこまでマシンスペックを要求されない「エコノミーVRChat」といったもので、スマホでも遊ぶことができる。のだけど、スマホもそれなりにスペックがないとダメだったみたいで、友人はメモリ不足やバッテリーの熱膨張が発生してなんか大変そうだった。ちなみに私はiPad Air5でやっているが、ややバッテリーを食う以外は非常に快適。

 

クラスターを始めるまでの流れ。Twitterのスペースで定期的に駄弁っているメンバーから「この駄弁り、クラスターでもできんじゃね」と提案があり、その人が一足先にクラスターにアカウントをつくり、クラフトをして(マインクラフトみたいにパーツを組み合わせて世界を作ることができる。このメンバーはBarを建築していた)、後追いでクラスターにやってきた私を含めたメンバーを招待してくれ、そこでまた駄弁り始めたという次第。

 

 
美少女が3人横並び。もれなく中身はおっさんである。

 

・それから色んな場所に顔を出して話をして知り合いができたり、自分でもクラフトをしてキャンプ場なんかを作ったりしてたら、あっという間に1週間ほど経過した。現時点での感想としては、「楽しいけどなんか忙しいな〜」というのに尽きる。

 

・もともとスペースでやっていた仲間同士の雑談をVR空間に移行したら、会話だけで成立するよりも仮の肉体を得て動かしたりなんだりできるし面白いんじゃないか、という狙いは確かにその通り。会話しながら自分の分身を動かすのは楽しい。同時に、操作の煩雑さが同居した独特の難しさがある。

 

クラスターはソーシャルネットワークの側面がかなり強く、どこもかしこも「社交場」である。自由自在にアバターが行き交っており、自分の知らない人とのコミュニケーションの機会が頻繁にある。ボイスチャットによる声掛けやキャラクターの操作で、相手とのコミュニケーションを円滑に図っていく過程は実社会と同じ感覚がある。しかも、関係を築くスピードが早い。あっという間に知り合いが増えていく。


・ゆえに、どこにいても妙な落ち着かなさがある。それは特に悪い感覚というわけではなく、誰が来るかもわからない期待感とセットなのだけど、誰かがきた時に対応できるような心構えを常々、自分に課すようなところがある。また、VR内でのアバター操作もセンスが問われ、拍手をしたり、手を振ったり、応援したり、相手のアクションに対してこちらも最適解な動きで返す、いわば「丁々発止」なやりとりが必要な場面がある。ぶっちゃけ、ノリが悪いと悪目立ちする。隠キャはVRでもバレる。

 

 

・また、私はクラスター内で女性アバターを使っているが、トランスジェンダーの自認があるとかではなくて、単純に「女性アバターの方がファッションのレパートリーが優れている」から選んでいる。男性アバター用のデフォルトで選べる服やアクセサリーが、はっきりいってなんかもっさりしてて気が利いてなくて使えないのに対し、女性アバターは(一部珍妙なのもあるが)現実的で普通に着れる服がちゃんとある。女性アバターでこそファッションの標準点に立てる。人権が保てる。まあそのうちオシャレな男性アバターとかネットで見つけたら買うかもしれない。

 

・ということで、クラスターで新たな気づきがあればまたそのうちなんか書きます。