コンチネンタル彼岸

意識の別荘

Cluster感想③「クラバーと化す」

 

今年の5月にClusterを始めて約1ヶ月半が過ぎた。

star-watch0705.hateblo.jp

 

色々あったけれど、最近はこんな感じ。

 

すっかりクラバーと化した。週末の夜ともなると、 Cluster内ではクラブ系の音楽ライブイベントが開催されることが多く、飛んで火に入る夏の虫の如く刹那的なテンションで踊り狂っている。リアルでは20代のごく一時期にクラブ通いをしていたこともあるが、Clusterでその習慣が復活するとは思わなかった。

 

そういった音楽系イベントでDJをやっている方々と楽しくお話をする機会にも恵まれた。お互いにフレンド申請をして、知り合いのDJが参加するイベントに顔を出したりもしている。それまであまり音楽系イベントの運営者と直接関わる経験をしたことがないので、なんだか貴重な体験をさせてもらってありがたいと思う。


ちなみにClusterを始めて最初の2週間ぐらいは、ワールド作成といって自分の店などを作ることにハマっていたけれど、その熱もすっかり冷めた。自分で店を作って人を集めるよりも、最初から常連の集まっている店に屯する方がラクだと気づいてしまった。そもそもが、目当てのイベントが開催されなければCluster自体へログインをしなくなってきている。結果、以前よりも生活とのバランスがとれているので悪くはない。

 

 


そういえば以前、ブコメで、「“VRユーザー“とそうでないユーザーとの格差にも少しずつ気づいてほしい」とコメントをいただいたことがあった。そのあたりまだなんともいえないが、察しはついてきたように思う。メタバースにおいて、私なんかはモロに「リアル世界からアバターの皮を被ってきた」人間であり、また、親しく話をする相手も現状はそういう人に偏っているように思う。そして、私も含めてリアルでの性質をバーチャル内でそのまま持ち込んで居座っているような、微妙にふてぶてしい印象がどこかしらあるのかもしれない。


逆に、「この人は完全にこちらに住む世界の人だ」と感じる人ともたまに出逢う。対面すると正直、まだ戸惑いを覚える。「普段仕事なにしてるんですか」とか、リアルに起因することをお互いに共有することに慣れている自分のような人間は、今まさに目の前にいる相手の現実離れした姿と、そのキャラクター性をそのまま素直に受け取るまでに意識的なタイムラグが発生する。つい、私と同類の「リアルから好きなアバターの皮を纏ってきた人」だと考えてしまう。そういう理解で接すると、相手は微笑んでくれてはいるものの、お互いにだいぶギクシャクしてしまう。

 

だから最近は、天使っぽい人は天使、悪魔っぽい人は悪魔だと、その姿や態度をそのまま受容するように心がけている。また、「さっきの人のアバターは1万円ぐらい軽くしますね」なんて詳しい人がいうと高ぇなぁとか思ってしまうけど、そのくせ私は1万円ぐらいの夏服とかリアルで買ったりしているわけで、リアルのための消費をバーチャルのための消費の上位互換と考える癖がある限り、本当の意味で仮想空間の住民にはなれないし、でも、それはそれでもいいと思っている。