コンチネンタル彼岸

意識の別荘

興味あることリスト①

 

興味を引くものを見聞きするたび、iPhoneのメモアプリにキーワードとそれに関するWEBリンクを貼って蓄えておく習慣がある。その分量が自分でもげんなりしてくるほどになってきて、もはやどうしたらいいのかわからない。なので、定期的にこのブログで放出していくことで、なにかが整理される気がしたのでやっていく。

 
これは内容と全く関係ない菜の花畑。

 

・舌下免疫療法

www.kitasato-u.ac.jp


毎年それはひどい花粉症に苛まれていて、根治する方法を探っている。鼻の奥の粘膜を焼く方法もあるが、粘膜とはいえ自分の体を焼きたくない。となると、舌下免疫療法が候補に上がる。花粉症の原因となる抗原(スギ花粉)を、あえて口内に投与することで、体質そのものを変える方法になる。花粉症が根本的に完治する唯一の方法ともいわれる。噂によると、この口に投与するスギ花粉が不味いらしい。また、最低2年の治療期間が必要なのがどうも腰が重いけど、これをしっかりやって、花粉に苛まれ鼻水を垂れ流していた過去の自分を嘲笑したい気持ちもある。


・帝国ホテルサービスアパートメント

www.imperialhotel.co.jp

ビジネスホテルで1週間連泊できるプランもあるけど、その帝国ホテル版になる。5泊単位で予約ができるが、人気らしく、定員がすぐ埋まってたびたび予約が打ち切られる。レギュラーフロアで5泊15万7千円から。確かに高いが頑張ればなんとかなるような絶妙な金額。「それだったら別のホテルでも温泉旅館でも、安いとこでいくらでも連泊できるでしょう」といわれればぐうの音も出ないけれど、結局、これはコスパということじゃなく、私の中にある帝国ホテルへのファンタジーをなんらかの形で成仏させたいからこそ心惹かれるのだと思う。


・石門心学

www2.city.kyoto.lg.jp

江戸時代に石田梅岩が創始した学問。士農工商の時代、商人は地位が一番低く、人の作ったものを売るだけの苦労を知らない者だと蔑視されていた。そんな商人の精神的な苦境を救うために、儒教をベースとした思想を展開したのが梅岩である。こう書いている時点でなんだかワクワクしてくる。昔から私はローカルな学問の歴史に惹かれるところがあり、特に江戸時代の私塾という存在にはグッとくる。荻生徂徠の蘐園塾。大塩平八郎の洗心洞。平田篤胤の気吹舎。シーボルトの鳴滝塾。緒方洪庵の適塾。私塾研究を今後のライフワークにしようかとも考えている。なんだったら自分で私塾を開きたいぐらいだが、何を教えるかなどさっぱり決まっていない。


・カルヴァドス

www.french-armorica.com

カルヴァドスとは、フランスのノルマンディー地方で作られている、りんごを原材料とした蒸留酒。早い話、シードルを蒸留し樽に入れて熟成させたお酒のこと。私は原材料からお酒に興味を持ちやすく、竜舌蘭から作るテキーラや、馬の乳から作る馬乳酒などをこれまで調べてきた。今、その流れがカルヴァドスにきている。伝統的に食後酒のスタンスらしく、ブランデーながら、りんごの甘酸っぱさや酸味を感じられる爽やかな味わいらしい。知識は呑みながら付けようかと価格帯を調べてみたら、どれもこれも5千円を下らない。気軽に買えるお酒ではないけれど、そのうち入手したい。


・木の酒

www.ffpri.affrc.go.jp

お酒といえばもうひとつ興味あるのがこれ。木材からお酒が作れるのだそう。木材を構成する主要成分のひとつがセルロースであり、これを技術的に細胞壁を破壊して「露出」させることに成功。そのセルロースを酵素の作用でブドウ糖化。さらに酵母の作用でアルコール発酵させて「木の酒」が出来上がるらしい。この技術が確立すれば、日本中に溢れる施行放棄森林を救う一助になりそうだ。我が家も代々山林所有者であるが、正直、前途が薄暗いので、こういう話はありがたい。なにより味が気になる。



・ヤマウラステイ

yamaurastay.jp

アレックス・カー主催の古民家再生プロジェクトの一環。質の良い古民家を一棟借りして宿泊することができる。アレックス・カーといえば、『ニッポン景観論』といった日本に関する著述も多く、私も何冊か読んでいる。大抵の日本人よりも遥かに日本の事情や文化に詳しい人物という印象が強い。あえて何もしない。自然に抱かれた良質な住空間で、静かに「ケ」を過ごすことが一番の贅沢だというその思想に共感する。基本は素泊まり。食事は自炊や外食、仕出し、郷土料理体験などが選べるらしい。逆にいうと、自分がどんな時間を過ごしたいか、事前にオーダーメイドする必要があるわけだ。何もしないためには想像力がいる。